28日、ライブ聞きにいってきた。ワタクシの尊敬するペンペン・ブルースギタリスト、るいるい氏が是非とも唄伴したいソウルな歌手二人がナマ演るというので。
場所は高円寺、楽や。詰め込んで20人ほどのショボイ居酒屋風情。ほたるいかの干物とか、ポン酒、酔鯨とかある不思議なハコだ。カウンターの上にはLPが飾ってあって、ハウンドドッグテイラー、レノンのロックンロール、アルグリーン、OV.ライトなんて変な取りあわせでうれしくなる。るいるい氏のソウルブラザーの2人の前にやった、ギター一本の兄ちゃんの声が良かった。有山じゅんじを東京風に優しくしたような感じ。有山の梅田から難波までをもっと研究してください。 そしていよいよ、井上ヤスオバーガー登場。最初はひとりギターを弾き歌う。このギターがまあ、いいオトだ。そして、井上のこえが、ほんとに強力で、20人、30人?がぎゅうっと一緒につかまれてしまう。彼のこえは、この高円寺の彼が立っている床の地面、その土の下から、共鳴し、彼のカラダを、彼のソウルを震わせ、このちっちゃなハコを揺らす、そんなこえだ。この汗だくの、情けない髪の毛がひたいべったりとはりついた小太りオヤジにみまがう兄ちゃん、甘ったるい天然ボケのMCにルイルイ氏からチャチャ入れられる情けなさにだまされてると、突然、かれのこのこえに、頭のてっぺんから足の先まで、すっぽりと食われてしまう、そのシアワセ。いつの間にか、楕円のようにぐるぐるまわって、まわってと大声で一緒に歌ってしまった。ハーパーダブルがすぐになくなる。 トリは夢野カブ。渋谷のちっちゃな飲み屋で、るいちゃんとアコースティック即興ライブやったときは、ブルースフォーク歌うたいだと思ったが、この日は、ジョニー・サンダースとどんとだった。ほんのすこし、江戸あけみ。さあ、しっかり、狙いを定めて、いつものようにおやり。カブのギターは耳障りにきゃらきゃら歪んでる。我々はヤスオバーガーの暖かい凝縮された世界からいきなり、ザラザラで奇妙に歪んだ現実に引き戻される。今度はざらざらの歪んだロックンロールがこの場を高揚させ、ばらばらにはじけさせる。そしてカブちゃんのこえは、太く、でもはかなく、ふるえる。 なんて、まあ、いい、ライブ、でありました。 今日のるいるい氏のギター、そのウタたちに連れ、すこしいつもよりも泣き、いつもよりもクールであったような。それからそれから、ヤスオバーガーでいた、ベースのチャミスルどぶろくじゃなあないチャイルさん、手だれのくあっこいいベースであった。 高円寺ハーパーダブル3つ飲んで、その後、渋谷のカドのバーでまたグランダッド2杯飲んだ。
by somuchfor
| 2007-08-31 01:09
| jazzbluesrockreggae
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