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狩猟時代
ベスト4から南米勢は消えた。いや、さらに広く、南米と言語的親和性の高いスペイン、ポルトガルの純ラテン民族が消えた。ラテンの雄イタリアに至ってはヨーロッパ予選で振り落とされている。
壮大な人類の歴史、未来は、言語・認知革命、宗教や虚構の創出が人類の革新的な生産的集団的組織的活動によりもたらされた、もたらされることを、多様な比喩と明快な論理で語りきったサピエンス全史で、ユヴァル・ノア・ハラリは、実は、人類は、狩猟民族時代が一番肉体的にも精神的にも幸福だったのではないかと言っている。農業革命によって人類は、穀物、小麦や米の大量生産を可能にし、爆発的な人口増が始まったが、逆にその穀物大量生産のために多数の人類は、肉体的には単一穀物接種による糖質過剰に悩まされ、制度的には階級社会が生まれ、大多数の人類は奴隷化された。資本主義化された現代人と比較すれば、週40時間ほどの労働で幸福を維持していた狩猟民族の幸福度は現在の先進国の中産階級以下の人々や新興国の多数の人間よりも高かったのでは、とハラリは言い、AIが管理する可能性も見据えて現代未来社会への警鐘を鳴らす。幸福だった狩猟採集者は、歴史的には、暴力的に人口増加し、より厳格に強力に組織化されていった農耕民族にほぼ淘汰された。
by somuchfor | 2018-07-10 10:33 | Comments(0)
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