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P.J.Clarke's
木曜、昼、ワシントンDCに移動。ニューヨークは、3日間P.J.Clarke's って古いバーに通った。3年ほど前に一度来たことあるここ。古いバー。創業は1868年明治維新のころ。2002年に実業家に買収されて、ニューヨークには4店舗ほど出店拡張しているが、east、3番街のここがもともとの店。古いレンガ造りのビルととてもよくあるてんけーてきなアメリカとかイギリスのバーだ。古い磨きこまれてサケがしみ込んだような、ところどころ煙草の焦げた跡もある、美しく木目が渋く光るバーカウンタ−。買収されたとき、ビルを壊してしまって、リノベーションする計画もあったというが、ニューヨークヤンキースのオーナーでもあった実業家、スタイン・ブレナーや、俳優ティモシーハットン、ジョニーデップらの嘆願運動で、ここはそのままの状態で営業を続けている。バ―テンダーは、きちんと白いシャツにちっちゃなオレジン色のかわいいP.J.CLaeke'Sのロゴが入った白い前かけだけど、みんな(だいたい2人)、40、50の年季の入ったおっさんで、武蔵溝口の立ち飲み、いろはのマスターのような迫力で、アメリカンウイスキー?ライは?とかなんとか早口で聞いてくるので全然わからん。初日、Knob Creekが見えたのでそれ、with ice (ロック)で、と頼む。これはライだった。クリアでかすかに甘くうまい。knob creek って、すごく繊細な味であることをそれとなく宣伝してるしてる感じと、ボトルのジャケのknob creekののロゴが、若者狙いの伝統から切り離されたようなゴチックの字体であんまり好きではなかった。その売らんかなの姿勢がね。でもこれウマイ。あの字体変えさせよう。二日目火曜は、クラブケーキもらう。クラブはカニのこと。カニのコロッケ。アメリカのコロッケと言えばこれ。さらにチェイサーにブルックリンラガーの赤いビールを流し込んでみた。この赤ビールおいしい。隣では、スパニッシュ系の兄ちゃんが人妻っぽい美人ネーチャンにサケおごってたが、ネーチャンは、うまく場を盛り上げて帰って行ったのは、相当のたまたまのネーチャンかもだが、その後にすわった兄ちゃんが酒場お宅な感じで、そのスパニッシュにいちゃんじあれやこれやとこの界隈の飲み屋話をしだして、それなりに丁寧に答え教えていたこのスパニッシュ兄ちゃん?おじさん?もちょっとかわいい。3日目は、最初、浮気して、ニューヨークタイムズでもとりあげられた、居酒屋、MEWってとこに行ってみた。6時開店前なら、まあ入れるかな、と思ったら、もうセレブなねえちゃんが並んでて、一人おじさんは勇気を振り絞って、店のプエリトリカンぽいにいちゃんに、予約なしの一人なんだけど、っていうと、あ、ダメ!とばっさり。なんかむかついて、フィフスアベニューから、グランドセントラル駅方面にとぼとぼ歩く、6時ごろ。駅まで少しのところのパークアベニューの角に、なにやら、わいわいと人が入ってる広いスタンディングバーがあったので入ってみた。パークアベニュータバーンと言うとこらしい。ここよかった。しかしオフィス帰りの兄ちゃんネーチャンおっさん達が、わあわあ、ごうごうと吠えるように喋り捲り食べまくりながら飲みまくり、すっげーうるさい。Limbo IPA というラガーを一杯。やっぱりノブクリークを1杯。トマトーソースがけミートボールを頼む。バーカウンターは、イタリア系の渡辺絵美みたいなふっくら美人ねえちゃんが一人で仕切ってて、おれみたいなじいさん外人にもちゃんとサケとメシ出してくれてうれしい。さっきのくされ日本居酒屋とは違うと。まだ6時半。腹もくちたし、さて、ここから、最後の夜の我が、P.J.CLARKE'Sに向かうのだ。サケの道は厳しく楽しい。
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by somuchfor | 2016-02-05 18:48 | アメリカ事情 | Comments(0)
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