ルー・リードが死んだ。今は30日未明の2時。新丸子のねえさんが一人でやってる、ちっちゃい居酒屋で、中トロと豆腐と野菜のうまに煮と甘とうがらしの炒め。みんなうまかった。やさしい味。酎ハイを3杯。家帰って寝たら1時に起きてしまって、余市でルー・リードを追悼する。ルー・リードを、それこそ当時のベルベットアンダーグランドから、ニコから、アンディ・ウォーホールのバナナジャケットから聞いて見て知ってたわけじゃあない。全然ない。名前はなんとなく学生のころから知ってたが、オト聞いていいと思ったのは、会社入ったころ、85年?、ルー・リードが、ニューヨークのアンダーグラウンドの帝王という肩書すてて、ソロになって、すっごくシンプルなロックンロールっちゅうか、それには、R&Bもソウルもジャズさえもかすかに感じられる、でもリズムを究極に煮詰めたようなロックな楽曲群をウタッテル、そんな音楽を聞いてから。イタリアのライブとか、ニューセンセイションとか。彼のエドガー・アラン・ポーとかの文学趣味には興味はないんだけど、彼の選ぶオトとリズムへの徹底した詫び寂びの極北は、この感覚は、オレの感情の深いところをしかっりと触ってくれた。ルー・リードの、彼のオトへの偏執には、コダワリには、異なるもの、孤立しているもの、離れてしまったもの、壊れてしまったもの、そんなものへの、厳しいけど、優しい、でも強い、でもとても繊細な、愛なんてくそはこれっぽっちもない、そういう深いまなざしがあった。ルー・リードはそういう男だったという勝手な一日本人の理解は、多分正しいと思う。聞くのは、アニマルセレナーデとマジック&ロス。
May you rest in peace, Lou.
by somuchfor
| 2013-10-30 02:47
| jazzbluesrockreggae
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