ココロに若い愛人を
読売新聞の2/17の編集手帳、以下ご参照。将棋の米長は今は連盟の会長だが、名人もとった男。彼がコンピュータ将棋と先日戦った。戦う前に、不安もあったのだろうか、奥さんに、オレは勝てるだろうか?と聞いてみたら、あなたは勝てません、何故だ、あなたには今若い愛人がいないからよ、と一刀両断されたとか。そして、米長は、前半圧倒的優位を築きながら、捨て身の角交換を望んできたコンピュータ側に、一瞬ひるみ、大逆転負けを食らってしまう。愛人がいるいないを、奥様は判断材料にして答えたが、要は、勝負への執念、渇望、エネルギーが、現在のあなたには不足してるのよ、ということだったのか。この奥さん、よくできた人だなあ、と喝采を叫ぶのは、読売編集手帳含め、おっさんばかりなり。





---------------------------------------------------------
編集手帳
(2012年2月17日01時12分 読売新聞)

日本将棋連盟会長の米長邦雄永世棋聖(68)が、
特別公式対局でコンピューターソフトに敗れたのは
ひと月ほど前である。

「私は勝てるだろうか?」 
対局の直前、夫人に尋ねている。

◆近著『われ敗れたり』(中央公論新社)によれば、
夫人の答えは「勝てません」。

全盛期に比べて、
決定的に欠けているものがあるという。

「あなたは今、若い愛人がいないはずです。
それでは勝負に勝てません」

◆実戦は米長さんが序盤で優位を築いたが、
コンピューターが挑んできた角交換の“斬り合い”を、
穏便にいなしたあたりから形勢が逆転した。

睨(にら)みつけてきた相手の〈視線を避けてしまった〉と、
米長さんは表現している。

◆思い当たったという。

「そんな意気地なし?」という大切な誰かの声が、
勝負どころで胸をよぎるか、よぎらないか…。

愛人談議に託し、夫人は意気地を語っていたのだと。

「円熟」ではなく闘争本能健在の老成「角熟」を唱えたのは、
元日本医師会会長の武見太郎氏だが、
米長さんの回想も将棋を離れて、
老後の生き方の参考になりそうである。

◆心に若い愛人を―― 
家では口にしにくい格言も、たまにはある。
[PR]
by somuchfor | 2012-02-20 11:01 | Comments(0)
<< 南相馬での内部被爆 備忘録 >>