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今日のウタ
12時半くらいに目が覚めて、録画していた、佐藤直紀ってやつは、まあまあのプロでよかったが、これからNHKが力入れてやる、精霊の守り人、綾瀬はるか主演の番宣っぽい気して、くせーなあ、それでいいのかよ、おい、佐藤、はずかしくねーのかよとつぶやきながら、くさくて、恥ずかしいのは、自分の方でもあり、こないだ中国人にもらった、浙江省の白茶はなかなかおいしくて、たまたま目にした有名なウタは、スゲーと思う。

心なき身にもあはれは知られけり しぎたつ澤の秋の夕ぐれ
西行




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by somuchfor | 2016-03-23 01:35 | Comments(0)
今日のウタ
晩春の暮方、二人は石に腰掛け、海棠の散るのを黙って見ていた。花びらは死んだ様な空気の中を、まっ直ぐに間断なく、落ちていた。樹陰の地面は薄桃色にべっとりと染まっていた。あれは散るのじゃない、散らしているのだ、一ひら一ひらと散らすのに、屹度順序も速度も決めているに違いない、何という注意と努力。驚くべき美術、危険な誘惑だ。花びらの運動は果てしなく、見入っていると切りがなく、私は急に嫌な気持ちになって来た。我慢が出来なくなってきた。その時、黙って見ていた中原が、突然「もういいよ、帰ろうよ」と言った。彼は、いつもする道化た様な笑いをしてみせた。(「中原中也の思い出)小林秀雄、を私が面白くないとこを適当にちょっと添削した。小林さんすんませんすんません。この海棠は、鎌倉の妙法寺という寺にある古木らしい。)
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by somuchfor | 2016-01-20 15:42 | Comments(0)
今日のウタ11?
洗面器

洗面器のなかのさびしい音よ。
くれてゆく岬タンジョンの雨の碇泊とまり。
ゆれて、傾いて、疲れたこころにいつまでもはなれぬひびきよ。
人の生のつづくかぎり
耳よ。おぬしは聴くべし。
洗面器のなかの音のさびしさを。

(僕は長いあひだ、洗面器といふうつはは、僕たちが顔や手を洗ふのに湯、水を入れるものとばかり思つてゐた。ところが爪硅(ジャワ)人たちはそれに羊(カンピン) や魚(イカン)や、鶏や果実などを煮込んだカレー汁をなみなみとたたえて、花咲く合歓木の木陰でお客を待ってゐるし、その同じ洗面器にまたがって広東の女たちは、嫖客の目の前で不浄をきよめしゃぼりしゃぼりとさびしい音をたてて尿をする。 )

金子光晴、かつて諸国放浪の根無し草えっちおじさん、だったヒト 。
大昔、彼のこと書こうとした
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by somuchfor | 2015-03-09 17:21 | Comments(0)
今日のウタ10だっけ?
G街、赤い革命のままの今月のウタ。

心地よい思い出いくつかラップして雨の夜などレンジでポンと
もう師走銀座の柳よ冬なのに緑の洋服いつまで着てる
公園に師走の雨が樹々洗いきらめく朝の光は罫線

夏の楽しい思い出ラップ、通り雨の後の光の罫線。赤革ままのウタは、いつも鮮やかな比喩が季節の光景を切り取る。

7日の日曜、塔ノ岳へ。もう花立1000mあたりから上は雪景色。富士の白装束がちょっと荒々しさもあるしかし凛とした清々しさ。富士はいい。
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by somuchfor | 2014-12-12 06:31 | Comments(0)
今日のウタ9だっけ?
しつこくおんなじ毎度の春日井建(ずっと健と間違えてた、スンマセン)。前ものっけたもの6つ。

 今に今を重ぬるほかの生を知らず今わが視野の潮しろがね 
 噴泉のしぶきをくぐり翔ぶつばめ男がむせび泣くこともある
 あとさきと言へ限りあるいのちにて秋分の日の日裏日表
 片照りて片翳る原いちやうに葦は枯れたるままに直立つ
 打ち寄せる波の白扇見てあれば礼節を知れといふ声はして
 弱冠とふ冠われにありしころ晴ればれと読みしかの対話篇

どうも、三島由紀夫と寺山修二が絶賛したデビューしたての頃のよりも、老年のころのが断然いい。はりぼてとメッキで世人をまどわすことだけがブンガクであると思っていた三島と寺山にほめられたことは、春日井建にとっていいことだったとは思えんが、まあひとそれぞれの人生があるもんで。上記6歌、以下の2歌は「朝の水」という春日井の最後の歌集からだ。

 告げ足りぬ言ひ足りぬこと羽閉ぢて冬の孔雀がうづくまりゐる
 舌の根はもはや渇けりわれは神を知らぬ持たぬと呟きしゆゑ

以下これは40代半ばのものだそうだが。

 死ぬために命は生るる大洋の古代微笑のごときさざなみ
 一歩一歩空の梯子をのぼりゆく堕ちなむ距離を拡げむとして
 夏嵐すぎし暁ひろげ読むギリシャの古詩の尾根晴れわたる

生と死に関する正しい絶唱だ。マルウォルドロン、アーチーシェップのよれよれ絶唱、これもどうぞ。

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by somuchfor | 2014-10-31 03:25 | Comments(0)
今日のウタ8だっけ?
今に今を重ねるほかの生を知らず今わが視野の潮(うしお)しろがね(春日井健、前も紹介したけど)

きんよーび、赤革行って、不良中年改め不良老年とこと2軒回る。G街歌人赤革ままとこの歌の作者春日井健(1938-2004)と、また別に中条ふみ子(1922-1954)の話になって、春日井はもおほぉだかんねと、まま、ばっさり。若かりし頃三島由紀夫に絶賛された天才歌人だが、ナルチャンぶりがそっち方面だ。しかし、そのなるちゃんも、死を意識し枯れてくるとそれが好ましい色っぽさと感じるのは、おれのココロがそっち方面だからか。枯れたフリージャズの闘士たちのサックスが今艶めくように。また、ままが批判的ご推奨の、中条ふみ子女史は、オンナのなるちゃんで、オンナなるちゃんは、攻撃的で猪突猛進で突貫小僧なのだ。中条は、自分の生と性を直裁にうたった。乳がんとなって、それもうたった。33歳でがんで亡くなる。

唇を捺されて乳房熱かりき癌は嘲(わら)ふがにひそかに成さる(中条ふみ子)

しかし、上の2人のウタは、それぞれ、表現も性別も年齢も年代も違えど、清々しい、覚悟と気品が漂う。不良老年とこで、JBLからおれの持ち込んだジェイムズブラッドウルマーのギターがブルースに流れ出て、酔う。black & blues ての。
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by somuchfor | 2014-09-01 16:25 | Comments(0)
今日のウタ7だっけ?
わが手よりつめたき手なりかなしめる
炎天のビールケースにバット挿す
愛かなしつめたき目玉舐めたれば
ビニル傘ビニル失せたり春の浜
          榮猿丸「点滅」から

変な俳句もあるけど、現代的裏寂れ感がいい感じ。目玉って冷たいのだろうか、それとも冷たい目玉のヒト、だったのか。つまり亡くなった。いつもの東郷雄二さんで知った。

連休明け、なんか忙しい。仕事ウィークデイも、土日の休みも。10日土曜は、昔出向していた会社でお世話になったOBのじいさんたちと大菩薩峠、さらに山頂の大菩薩嶺へ。あの中里介山の小説で有名な峠。家を6時過ぎに出発し、山梨は大月、勝沼の向こうの最寄甲斐大和駅で降りたのは8時半。大菩薩山頂は2057m。結構高いが、1500mまでバスで行けるので、標高差は500mとあまりない。丹沢なら400mが登山口で1500~1600mまで登るので、そのほうがきつい。大菩薩峠からの展望は、天気も良くすばらしかった。富士と南アルプスが美しい。こちら山梨から見る富士は、丹沢や、東京横浜から眺める富士と違ってスラリと細身だった。北斎が書いてる細身の富士もデフォルメではないと感じられる。下の写真ではわかりにくが。さすがに2000m近くなると山かげ北斜面にはところどころ雪が残ってた。コメツガとカラマツ、ブナ、ミズナラの林を楽しむ。山頂は林の中で展望はない。甲斐大和駅に3時半ごろには戻り、駅近くの居酒屋で乾杯。馬刺し、鹿刺しなんか食ったらうまかった。11日の日曜は、赤い革命の店の常連ねえさんも出演するカントリーのライブ。所沢の航空公園というところにお昼から。めいめいサケとつまみ、弁当もちよってピクニック感覚。航空公園のライブ会場は新緑の中、気持ちのいいオープンの野外劇場。ハイボールとワインと生ハムと稲荷ずし(変な取り合わせか?)で気持ち良く酔う。5時に撤収して、バンドメンバーらと所沢の百味とかいうでかい渋い居酒屋で打ち上げ。さらにままとOさんとSさんとで国分寺の中山ラビの店、ほんやら洞へ。ほんやら洞は、レンガと古木で渋く内装したいい店だった。うまいカレーを食す。だいぶ酔った。

大菩薩峠からの富士
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航空公園のカントリーライブピクニック
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ほんやら洞
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by somuchfor | 2014-05-14 13:29 | Comments(0)
今日のウタ6か?
東郷雄二という人の短歌評が好きで時々読んでる。そこに若い女性の廃人ではなかった、珍しく俳句のヒトがいて、その句がよい(廃人は誤変換ではなくワザと書きたくて書いちゃいましたあ。ごめんねごめんねーって古いな)。実は俳句ってあんまり興味なかった(そう言えば落語、歌舞伎ってのもあんまり興味ない)。それは、俳句の存在がどうのこうのではなく、俳句を今この現在やろうとしている人たちの趣味嗜好に同調するのがなんとなくイヤで、興味がないことにしているのかもしれない(落語歌舞伎もそう)。俳句は、575に圧縮される故の極限の抽象性を持ち、それが、独特の軽みになる。しかし、単なる、軽さ、軽さ自慢、が、なーんとなく根アカさ偏重、ネクラ嫌い、につながるような気がして鼻につく。短歌は短歌で、直裁な感情肉体表現のぶちまけ、情感セツセツの自己陶酔型ナルシストっていうのもありちょっと辟易するが、本来、俳句は、人類の存在自体の全宇宙に比しての、その卑小さ矮小さを冷酷に認識昇華した上での、けなげでシリアスな軽み(長い修飾だな)を持ってんだった。子規読も。なあーんて、俳句のハも知らないオレが御託をならべてもなんも始まりませんが、良かったのが、野口る理「しやりり」。コジャレてないのがいいな。ちょぉっと重くて。面白い。

抱きしめるやうに泳ぐや夏の川
ひつじ雲もう許されてしまひけり
串を離れて焼き鳥の静かなり
遠くから見てゐるものに春の海
うららかにしづかに牛乳捨てにけり
バルコンにて虫の中身は黄色かな
海賊のやうにメロンをほほばれる
出航のやうに雪折匂ひけり

東郷のコメントをそのままパクルが以下。パクッテいいじゃん、小保方ガンバレ、は、今関係ないな。
「・・・三句目で、串に刺されているときは並んで枝に止まる鳥のように見えても、串から外されると単なる鶏肉片に見えるということか。・・・六句目は野口の無邪気な好奇心を感じさせる句で、バルコニーに落ちていた虫の死骸を試しに踏んづけたら、にゅっと黄色い中身が出たのだろう。・・・の選を担当した、某が解説文に書いていた。いっしょに吟行に行った際にカマキリの卵を見つけ、野口が「これ潰したらどうなりますか」と聞いたので慌てて止めさせたという。」変なヤッチャな、野口(「ヤッチャな」は、大阪方面の言葉で、東京弁に訳すと、奴やな、です、ってわかるよな誰でも)。

さらに

初雪やリボン逃げ出すかたちして
御影供や黄な粉は蜜に馴染み初む
象死して秋たけなはとなりにけり
秋川や影の上には魚のゐて
襟巻となりて獣のまた集ふ

吾のせゐにされたし夏のかなしみは
ふれずとも気配ありけり種袋
霧吹きの霧となるべし春の水
はつなつのめがねはわたくしがはづす
己身より小さき店に鯨売られ
一指にて足る六花殺むるは

六花は雪のこと。殺むるは、さむる、と読むのだろうか。野口は、1986年生まれ。プラトンを研究するオンナ哲学者とか。


関連エントリー:
じいさん2人(解説もよろしく、字がちっちゃいけど)
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by somuchfor | 2014-03-22 14:47 | 流行り | Comments(0)
今日のウタ5?
ストーンズがやって来てた。一番後ろの立ち見が1万8千だっけ、ちと高い。rollin' stone という曲は、マディ・ウォーターズのディープなブルース。A rolling stone gathers no moss(転石苔を生ぜず)ちゅう、ことわざから引用されているのか。このことわざ、エゲレスとメリケンでは意味違う。エゲレスでは「職業や住居、ころころ変えるやつは立派になれない」という意味で、メリケンでは「どんどん動くやつは、自分をさび付かせない」という意味。歴史文化の違いだな。
1962年ロンドン、ブライアン・ジョーンズは、情報誌JAZZ NEWSと電話で話し中だった。彼はバンドの名前を尋ねられた時、床に置いてあったマディのレコードrollin' stoneを見て、咄嗟にそれをバンド名にした。The Rolling Stones、命名の瞬間。52年間、転がり続けてる奴ら。家にあるお気に入り、love you live を聞いた。アナログ。

お袋は親父にこんな風に言ったらしい
俺が生まれる前の話さ
今度生まれて来る男の子のことだけど

この子の将来はもう決まっているのよ
転がる石になるの

転がる石になるのよ
転がる石に
ああ 確かにその通りになったよ

Well, my mother told my father,
Just before hmmm, I was born,
"I got a boy child's comin,
He's gonna be, he's gonna be a rollin stone,
Sure 'nough, he's a rollin stone
Sure 'nough, he's a rollin stone"
Oh well he's a, oh well he's a, oh well he's a

Rollin' Stone by Muddy Waters

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by somuchfor | 2014-03-18 04:59 | jazzbluesrockreggae | Comments(0)
今日のうタ4だっけ?
今に今を重ぬるほかの生を知らず今わが視野の潮しろがね

というウタが、単価(この誤変換、短歌のことコケにする感じでいいね!くそフェイスブック風です!)じゃあなかった、カドカワのたんかざっし月刊誌に載ってた。黒瀬珂潤というキモイ名前のちょい有名な若手ウタウタイ(もうそんなに若くもないが)がショーカイしてた。キモイ奴のショーカイだが、このウタはなかなか良い。オレごときにいいなんて思われることがもしかして、とても失礼なほどの、チョー有名らしい春日井建ってひとのウタだった。ただ、デビューの時に三島由紀夫なんてヒトにほめられてるから、やっぱりキモイ系のヒトかもしんない。三島、太宰、芥川、大江っていうキモイナルチャンな人たちがどうも苦手なのだ。おれは。大江さんの一番最初の飼育とかは大好きだけど。まあいいや。で、以下のウタもいい。

噴泉のしぶきをくぐり翔ぶつばめ男がむせび泣くこともある 

あとさきと言へ限りあるいのちにて秋分の日の日裏日表

片照りて片翳る原いちやうに葦は枯れたるままに直立つ

打ち寄せる波の白扇見てあれば礼節を知れといふ声はして

でもしかし、もっとすっきりさわやかに、でも、表現はゴツゴツガタガタと、イアン・デューリ-みたいに、おのれの障害をパンクにしてロックンロールしてしまう、そんなウタ、も欲しい。などとつねにひとにもとめるぼうかんしゃのこころさびしさ。反省!
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by somuchfor | 2013-12-20 18:11 | Comments(0)