人気ブログランキング | 話題のタグを見る
9:30
夜の9:30に始まるから、Club 9:30。ワシントンDCに来てそういうライブハウスに行った。DCのすこし北西よりにある。Uストリート沿いの小屋。つまりは、ブラックなエリアにちょっと近づく。黒人音楽は大好きで彼らの直裁かつ良質なセンチメンタリズムの虜ではあるが、向こうがオレを好きになってくれるかどうかは別問題。まあ、小心者のワタシ。いつも一人アジアンだし。怖いモンは怖い。泊まってたデュポンサークル近くのタイ料理屋THAIPHOONで、グリーンカレーをスチームド・ライス、メイカーズマーク with ソーダお願い、と韓国人みたいなにいちゃんにバーカウンターで腹ごしらえ。ここもちろんレストランだが、ひとりもんはこっちバーサイドがいい。アメリカに来て、一人でメシ食うときは、いつもタイ料理屋。そんなに高くないし口に合う。8時半くらいにいざ、9:30へと、タクに乗る。えーと、Uストリートの、ハワード病院の近くのー、と言いながら地図でCLUB9:30と書いたの見せたら、あー、9:30か、よっしゃ、とウンちゃん。茶色のレンガ建てのがっしりした建物の競馬のチケット売り場みたいな口でチケット15ドルを買う。入り口をチケット切ってもらってすっと抜けようとしたら、兄ちゃんかちょっと待ったあー、と。なんやねん?、ここに両手置け!、と190cmくらいの高校生みたいなやつに手つかまれ、手を入り口の台に置かされる。有無を言わさず、両手の甲に青い変な炎ボウボウみたいなマークのはんこをバン!バン!と押された。お前はIDを提示しなかったから、酒は飲めない、はい、入ってよし。なんや、それー!おれは47歳だ。おれの髪の毛を見ろ、こんなに白いぞ!、この顔の肌を見ろ、じいさんのシミがいっぱいだぞ、と頑張ってみたがラチがあかない。ダメだID持って来い。しかたないので、わかった、とホテル帰ってパスポートを持ってきた。往復20ドルタク代損した。1960年生まれか、よし、酒OK。おれの手のこのハンコはどうすんだよ?と聞いたら、それ?、それは便所で洗えば、落ちるよ、だと。それならそのまま入って便所で洗えばいいのではないだろうか、よくわからん、このいい加減さが。ジムビームのソーダ割りを3杯。バンドは前座が2つ。地元の女の子だけの高校生バンドみたいなの。メガネかけたアラレちゃんふうなねーちゃんがボーカル。ゆるーいパンクばんどだ。次は、ケイトブッシュとデボラハリーを混ぜたようなねえちゃんがキーボード、でかい白人にいちゃんがドラムの二人バンド。ケイトデボラがキンキンと歌うプログレロック。だんだん悪酔いしてきた。10時前に、今日のトリ、テッド・レオ&ファーマティックス登場。なんかこのバンド名良い感じ。と思っておったのだが、ただの縦ノリロックバンドであった。まったく、リズムが、「な、い!」、。しかしみんな楽しそうだ。5曲ほど聞いて、はこ出た。フラフラとTWINS JAZZと書いたちゃちな看板のラウンジに入る。入り口の黒いにいちゃんがなぜかいそいそとおれを2階のその店に案内してくれて、テーブル席に座らせようとするが、断っておくのバーカウンターへ。でもいそいそ兄ちゃんに1ドルあげた。細長い、テーブル席が8席ほどの小さなラウンジ・バーだが、料理とかもしっかりおいしそうで、テーブルはカップル達で2/3くらい埋まってる。ステージはジャズ。ジムビームをロックで1杯。
by somuchfor | 2007-12-20 00:11 | アメリカ事情 | Comments(2)
Commented by y_natsume1 at 2007-12-22 19:07
外見から明らかに飲酒できる年齢と思われても、かたくなにIDを求めますよね、アメリカって。 パスポートを取りに戻るほど、そこでは酒が必需品なのだということ、とてもよく分かります。 タイ料理、うまそうですね。
Commented by somuchfor at 2007-12-24 00:17
まっ、高校生も入るような小屋なんで特に厳しかったのではと。
こーこーせー達は、手の甲に青い炎燃やしながら、水とコーラで異様に盛り上がっておりました。
<< 葬式と礼服 米国、小屋事情 >>