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日独GDP逆転
溜池通信の吉崎さんがいいこと言っていたのでそのまま以下転載。日独のGDP逆転について。残念ながら?全国民の力が大事だなあと。
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どこで日独経済の差がついたかと言うと、2002 年からの「シュレーダー改革」が大きかった。解雇規定の緩和、年金の縮減、医療の自己負担拡大など労働市場にメスを入れ、更にドイツ版コーポレートガバナンス改革や法人減税などもありました。かかる改革が、左派政党である SPD の内閣で実施された意義は大きい。お陰でシュレーダー政権は 7 年間と、「ドイツにしては短命政権」に終わってしまう。その恩恵を受けたのが後継のメルケル首相であり、彼女の長期政権はそのお陰で可能になった面があります。首相退任後のゲアハルト・シュレーダーは、ロシアの国有会社であるガスプロムやロスネフチの取締役になり、しかもウクライナ戦争勃発後も親ロ姿勢を悔い改める様子がない。今日的評価はほとんど「戦犯」モードでありますけれども、それはさておいて首相時代に残した業績は高く評価されるべきでありましょう。今から思えば、シュレーダー改革は同じ時期の「小泉改革」とは本気度がまるで違っていた。ドイツは本当の意味で「痛みを伴う改革」を実践していたのに、日本は郵政民営化などの「劇場型」政治に浮かれていた。つまるところ日独の政治力の差が、20 年後になってじわじわと効いてきたことになる。今でも「劇場型」政治を囃すポピュリズムは健在なようですが、くれぐれも気を付けたいものです。

# by somuchfor | 2024-03-12 08:25 | Comments(0)
ラップ
ラップってあんまり興味ないんだけど、一昨日、蒲田のいい立ち飲みから始まって、2件目に鶴見のこのいい感じのアジアンバー食堂の兄ちゃんに教えてもらった、STUTSってやつの「ひとつのいのち」って曲のメロディーが染みた。STUTSは、ラップ、ヒップホップのメロディーメイカー。日本ではトラックメイカーというらしいがバッキングトラックを制作し、インストゥルメンタル楽曲の作曲・編曲を行う。結構有名らしい。知らなんだ。もっと聞こ。このアジアン食堂もいいよお。鶴見に来たら、どーぞぉ。
STUTS「ひとつのいのち」
https://youtu.be/GYf6WkilzWc?si=toI4ySFti8_6bIsy

鶴見アジアン食堂


# by somuchfor | 2024-02-22 10:55 | Comments(0)
感想
小林秀雄つながりだから、ベルグソンについての小林の未完の考察の「感想」をついに私が完成させるのかと思ったそこのあなた、残念でした。松本と週刊文春の戦いはおもろそうやなーと思う今日この頃のカンソーであります。63の私が小学生のころ入れ込んでた吉本と、ダウンタウンは、世代が全く違うので、私と実年齢は3つしか違わないけど松本のことはどこがおもろいのか、どこがお笑いの天才なのか、ましてや大御所なのか、まったく、全然、よーわからん。若っかい頃のダウンタウン松本の、「ライオンのような顔の人という言い方は間違いで、ライオンの顔のような顔の人と言わなあかん」と力説してる20くらいの松本はおもろかったけど。その程度です。せいぜい私は、いとしこいしと花紀京のファンの世代で、さんまや紳助も芸のない若造で、新喜劇に出たさんまも知らない。吉本については、親は、悪いことしたら、吉本に売り飛ばすでえ!、と子供を脅す、吉本は反社会的勢力とほぼ変わらないと感じてる世代だった。親から見れば、藤山寛美のいる松竹の方がまだましだったろうが、ただ子供の私には、破壊力があり、どぎつく下品な吉本が好みだった。そういう吉本が、今や上場企業でスポンサーがいてスポンサーの企業イメージを担っているといるこの時代がどこかねじれているようにも思う。そこに、この松本vs文春抗争の仁義なき戦い、死闘編である。松本本人は、まだまだ、反社会的であり、昭和の香りたっぷりの、ポリティカルコレクトネスなんか気にもとめていない男だと思う。結婚はしていても、オンナと遊ぶのがどこが悪いというのが正直なところで、強制わいせつな、性加害行為はしていないというのが彼の、断固文春と戦いまーす、という宣言につながるのだろう。ところで、彼が本当に戦っているのは、私も彼の側に立たざるえないのだが、相手は、今のこの時代のこの社会だ。文春は、何か勘違いして、あるいはよっぽど経営状況がよくないのか、あるいは、本来的なイエローペーパーの性(さが)なのか、このきれいごとでおままごとで清潔好きなこの時代、この今の社会のペラペラの正義の刀を振りかざし、松本を断罪するつもりのようだ。松本は切られるのだろうか?文春は切れるのだろうか?もちろんきれいで清潔な皆は松本を社会的に断罪するだろう。ただ、松本は松本で少しホネのある人間に思える。多分、徹底的に、文春を、自分を、ネタにして勝つつもりなんだろうと思う。松本は、オレは時代に勝てるのだろうか? んなこと知らんがな。
# by somuchfor | 2024-01-10 14:37 | Comments(0)
spiritualism
苅部直「小林秀雄の謎を解く」を読む。苅部直は、日本政治思想研究家。小林秀雄が「考えるヒント」などで書いていた徳川精神思想史を論じたもの。私は、小林秀雄は、高校生のころから大学3年生くらいまで、片っ端から読んだ。私のものの考え方は今でも多くは小林秀雄によっているのではないかと思う。ただ、唯一読もうとしてなかなか読めない(自分にとって読めない本などないと思っていたが)、読む気になれないのが、小林秀雄の「本居宣長」だった。苅部は、考えるヒントから始め、小林秀雄の説く徳川精神思想史を解説批評していくが、小林の徳川精神思想史研究の集大成が、「本居宣長」だった。で、その本居宣長を読んでいない自分が苅部に物申すのはおかしなことだが、ひとまず棚に上げる。苅部は、小林の徳川精神思想史論(契沖、中江藤樹、伊藤仁斎、荻生徂徠)、さらに本居宣長論を周到に一つ一つ論じて、小林の戦前からのマルクス主義批判、近代合理主義批判が、「考えるヒント」、「本居宣長」が発表された、当時の物理学の転換点であるハイゼンベルグの量子力学の発見、日本の左翼、新左翼運動の高まりへの影響が小林にあったことを論じ、ヴィジョナリスト(先見者)小林が説く、ニポンの精神性の土台である言語伝統への信頼を改めて喚起させるのに成功し、これは秀逸な本だ。しかし苅部は、そんなあたりまでだけど、学者だからうかつなことは言えないから仕方ないけど、ほんとは、小林の本居宣長は、いや、本居宣長自身も、偉大なる、オカルトであった。と昔、渡辺の昇一が言い切ってい。ビジョナリストは幻覚者でもあるし、小林の出発点のランボーも、自らビジョンを予見する「見者」千里眼の人だと論じられていた。それは、オカルティズムであるし、スピリチュリズムである。(ああ市場がしまりそうなのでひとまずここまで)。

# by somuchfor | 2023-12-27 14:28 | Comments(0)
備忘録
昨年8月のNHK録画アナザーストーリー「金大中拉致事件」朴正煕(パクチョンヒ、昔はボクセイキだったけど)政権下での政敵金大中つぶし。日本から、金大中が拉致され大騒ぎになった。私は当時中学生かな。よく覚えている。日本外務省町田貢。韓国記者イ・ジョンガクの元KCIA部長イ・フラクらへインタビュー。拉致解放直後の金大中が話す日本語がきわめて流蝶でびっくり。次、NHK録画昨年12月の「ほんたうに俺でよかったのか」を見る、ノーベル学者級の生物学者で歌人の永田和宏74歳が、彼の亡くなった妻・河野裕子が残した結婚以前好いていた人についての日記を読み、「波」に連載した心境(ほんとに俺でよかったのか)をドキュメントにしたもの。真面目な人。今更どうこうしてもしょうがないと思うんだが。私としては、生物学者としての彼にとても関心がある。自分の妻にオセンチな、この世のサイテー辺をさまようサラダ記念日よりも腐りきったウタ以下のウタでもないウタに、どうにも興味が持てない。次、2023年5月録画NHK日曜美術館「ウォーホールの遺言」。最後の晩餐図にユダがいないなど。ウォーホールが、やはり今もこれからも、この世の人類になんの知見も洞察も。もたらさいない単なる三流絵師でしかないことがよーく理解できたお話し。それを私によく認識させてくれたことに対し、NHK日曜美樹館に感謝感激雨あられ。一方でフランシスベーコンにココロ引かれるの私は何者だろう。比較する私が愚かなのか。三菱美術館の尾崎光琳(本阿弥光悦の模倣と自ら称す)、俵屋宗達、酒井抱一、曜変天目を紹介される。やはり、改めて江戸時代の文化芸術というものが本質的に、自ら武士というものがこの日本の歴史で初めて現出し、その力がニポンという国が初めて生んだ、生な力の歴史であり文化であり、芸術そのものだった鎌倉から戦国のゲージュツカ達、光悦、利休、に遠く及ばない子供だましゲージュツといことを紹介してくれた三菱岩崎弥平太たちにこれも感謝。ところで、古い話だが、9月の末に行った中州の「酒一番」、人形小路の「田」、「焼酎バー」は、楽しゅうございました。次の日の午前中は使い物にならなかったが。ありがとねナカス。
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# by somuchfor | 2023-12-05 10:55 | Comments(0)